切手に水をつけるあれ

僕はもともと頭の回転が速いほうではないと思っていたが、春休みに入って授業を受けなくなってから、さらに頭が鈍くなってきたように思う。

 

アルバイト先でこんなことがあった。僕は、切手に水をつける「スポンジパッド」(今名前調べました。)を使って切手を貼っていた。そして自分の作業がひと段落したときにそれをほかのバイトの人に貸したのだが、その人がそれを使い終わった時に「これまだ使いますか。」と聞いてきた。僕がまだそれを使うか、それとも使わないならもう戻してしまっていいか、という意味である。

このアルバイト先ではよくあるセリフなのだが、僕は言われて2秒くらい何を言われているかわからなかった。その2秒間無言である。こんな時に自分の頭の回転の遅さを実感する。なんとかならないものだろうか。

 

しかしあの切手に水つけるあれ、調べたら「スポンジパッド」と出てきたが、スポンジパッドと画像検索しても水をつけるあれはほとんど出てこない。あれは本当はなんていうものなんだろう。僕のアルバイト先でもみんななんて呼んでいいかわからないようで、僕も含め「あれ」とか「これ」とか、そのまま「切手に水つけるやつ」とか呼んでいる。なんとも不便である。

 

いっそシンプルに「スポンジ」と呼ぶのはどうだろうか。いやしかし事務所の中でならいいが、ほかの場所でとなると「スポンジ」ではどのスポンジのことだかわからない。切手を貼りたくて「スポンジ貸して」と言っても、食器洗い用のスポンジを渡されるかもしれない。これではスポンジについている油が切手について切手がはがれてしまうではないか。「スポンジ」は一般的な呼び方としてはダメだ。

それにあれはただのスポンジではない。水を含んだスポンジなのだ。そうなると「濡れスポンジ」か。なんかスマートじゃないなあ。というかなんか気持ち悪い。カビ生えてそう。雨の日の駐車場に落ちてそう。この呼び方も却下。

 

誰か「切手に水をつけるあれ」に名前つけてください。 

 

スポンサーリンク

コウメ太夫の「まいにちチクショー」を真似してみたい。

 f:id:utsuri9_grhn:20161219232627j:plain

コウメ太夫が毎日ツイートしている「まいにちチクショー」が好きだ。

 

冷静に考えると「・・・」となるようなネタかもしれないが、僕は好きだ。ツイッターのコメントでさんざん「つまらない」とか「嘘をつくな」とか言われているけど、なんかおもしろい笑

 

こんなのもある。

 

おもしろい笑

 

 

これなんかひどい。

f:id:utsuri9_grhn:20161219213510p:plain

てんとう虫にしみじみしたかと思えばその日のうちにこのチクショーである。

しかも焼き芋かと思ったらラグビーボール。なんだそれ笑「なんと」とか言ってしまっているのもなんか笑える。

てんとう虫にしみじみした後、ラグビーボールに噛み付いて、「あれ、焼き芋じゃない。チクショー!!」とか言っているのである。頭がおかしい笑

 

一体どんな顔でこれをツイッターに打ち込んでいるのだろう。思わず想像してしまう笑 意外と淡々とした顔で打ち込んでそうである笑

 

 

ところで、こういうネタは面白いけど自分にも思いつけそうだと思ってしまう。

ということで真似してみたい。

 

 

 

 

・・・うーん。

以外に思いつかない。

 

 

うーん。

1個だけ思いつきました。

 

 

タクシーに乗っているかと思ったら~、

 

パトカーに乗ってました~。

 

チクショー!!

 

 

・・・やっぱり難しい。意外に「まいにちチクショー」は経験と技術に支えられたものなのかもしれない。

 

 

後で思いついたら追記するかもしれません。

 

 

 スポンサーリンク

【感想】 星野源 『そして生活はつづく』

『働く男』に続いて。

この『そして生活はつづく』は『働く男』よりも前の本で、星野源初のエッセイ本らしい。文芸PR誌『ウフ.』に連載していたもの。

 

 このエッセイのテーマは普通の生活を面白がること。

 

  人は生まれてから死ぬまでずっと生活の中にいる。赤ちゃんとして生まれてから、やがて年老いて死ぬまで生活から逃れることはできない。誰だってそうだ。

 一見華やかな世界にいるように見える芸能人や、一見ものすごく暗い世界にいるように思える犯罪者だって、当たり前に生活をしている。

 

華やかに見える芸能人だって淡々とした生活の中にいる。これは読者がまさに星野源に対して感じることだ。この本では、華やかに見える彼の淡々とした生活を見ることができる。「星野源って逃げ恥の中でガッキーとハグして、音楽番組で歌って踊っているけど、日常はこんななのかー」みたいな感じで。

 

また、読んでみると普通の生活を最大限に面白くとらえようとしているのがよくわかる当たり前の生活だが、自分の妄想を膨らませたり過去の思い出と絡めたりしていてどれも面白い。特に箸選びのところなどは妄想が止まらない。これが面白い。

 

僕ももっと生活を面白がりたい。生活をネタにこんなエッセイを書いてみたい。でもこれは簡単ではないらしい。現に星野源もこの連載の原稿を書くのに結構苦労している。ある記事については書くのに60時間もかかったらしい。

 

「生活を面白がる」というのは簡単なことではない。日常はただの日常でしかない。それを面白がるのに必要なのは、生活の中にある面白さを見つけることではなく、生活の中に面白さを作ることなのだ。生活を見つめる自分の思考が加わって初めて面白いものになるんだと思う。だから彼も妄想や昔の話を絡めている。そのまま書いても面白くないから。

 

 

そういえば『働く男』でもこれでも、おなかが弱いことが書かれていた。

僕もおなかが強いほうではないので、おなかが弱いというのは何となくすごく親近感がわく。 なんでだろう。おなかが弱いって何となく情けない感じがあるからか。情けない部分で自分と共通点があるというのは親近感を生み出すのかもしれない。

 

そして生活はつづく (文春文庫)

そして生活はつづく (文春文庫)

 

 

 

utsuri9-grhn.hatenablog.com

 

初心者のピアノ復帰

f:id:utsuri9_grhn:20161216003031p:plain

幼少期に少しだけピアノを習っていた。小学1年生の時である。もう覚えてはいないが、習ってみてもあまり熱中できなかったんだろう、始めて1年したころ、引っ越しのタイミングでやめてしまった。その後高校生くらいになって気づいたことだが、自分は音楽的な才能が人より乏しい。歌は下手だし、リズム感もダメ、ピアノだって習ったことのない人より下手なんじゃないかと思う。幼少期に1年習っていたくらいでどうにかなると考えることが愚かかもしれないが。
 
こんな僕が数か月前に電子ピアノを買った。十数年ぶりのピアノだ。きっかけはH ZETT Mというピアニストである。彼の曲に聞きほれて自分でもピアノを弾きたくなったのだ。
もちろん素人である僕には彼の曲はどれも難しい。しかし、比較的簡単そうな曲(『大西洋レストラン』)を見つけてこれなら粘り強く練習すれば弾けるようになるんじゃないかとおもい、鼻息も荒くピアノを買った。もちろんこの曲のものを含むH ZETT Mの楽譜も買った。
 
ピアノが届いて早速この曲の練習を始めるが、これが全くダメだ。シンプルで比較的簡単に思えるこの曲だが、メロディーが速く難しい。ぎこちない僕の指は全く思うように動かず、めちゃくちゃ遅いからか、聞きなれたはずのこの曲のどの部分を自分が弾いているのかさえよくわからない。しばらく粘っていたがやはり楽譜のページは全く進まない。その時気づいた。ピアノを始めるのにはH ZETT Mの曲は難しい。当たり前だ。聞いてる時点で気づけ。
 
そこで今度はJPOPのピアノ版の楽譜がいろいろ載っている月刊ピアノという雑誌に挑戦し始めた。しかしこれもすんなりとはいかない。問題はリズム感だろうか。右手と左手を同時にひくことができない。思えば高校生の頃の音楽の授業でも、右手と左手で別々のリズムをとるというのがどうにもこうにもできなかった。もちろん初めてのピアノみたいなもんだし、苦戦して当然だろう。しかし、こんなに手が動かなく、同じところをずっと練習をしていると、飽きてくる。最初から弾けないのは当たり前だろうが、練習の進行具合も全く感じられない、1曲も完成しないと楽しくない。
こんな感じで最近はピアノに全く触っていなかった。
 
ところが最近またピアノを練習しているのだ。今回のきっかけは星野源の本だ。星野源が書いた本を読んで僕も彼のように曲を作ってみたくなったのである。作曲するにはコードを知らないといけないということで、少しずつ簡単な弾き語りに挑戦してみたりしている。弾き語りは結構簡単なのも多そうで僕には助かる。これだけではなく以前に少しやって挫折していた月刊ピアノ、それからH ZETT Mの曲もまた少しずつ手を出してみたりしている。これからはいろいろな曲をちょろちょろ部分的に練習しようと思っている。以前の失敗は、ある曲を全部弾けるようになるのにこだわりすぎていたことだと気づいた。それでは飽きるしただの指の運動をしているようで楽しくない。特に難しい曲はなかなか部分的にも弾けるようにならないし。自分が楽しく続けられる方法を選ぶことが大事っていうことかな。
 
まあ気楽に少しずつピアノ触っていきます。
 

【感想】 働く男

先日、星野源の『働く男』をよんだ。星野源は『SUN』で初めて彼の歌をちゃんと聞き、『逃げるは恥だが役に立つ』で興味を持った。決してコアなファンではない。

 
この『働く男』は星野源の文筆、音楽、芝居の仕事それぞれにフォーカスし、それらを紹介している。彼の好みや作品制作の裏側などを親しみやすい語り口で語ってくれるので、まるで知人になったように彼の人柄に触れることができる。このように人柄を見てしまうとどうしてもその人に愛着がわいてしまうものだ。
 
彼の趣味や嗜好はそれぞれの仕事についての章でもいろいろ知ることができるのだが、この本には星野源の好きな人やもの、作品などを55個紹介するコーナーもある。星野源が好きだったり影響を受けたりした、例えばミュージシャンや映画、お笑い芸人などが少しの解説とともに並べられているのである。これが彼に興味のある人には非常に面白い。
 
やはり自分が興味のある人の影響を受けた人やものというのは気になるし、自分の趣味を広める機会になるから楽しい。僕も星野源の好きな映画、音楽を聴いてみたいと思った。自分の知らないものが並んでいるのをみてワクワクする。
 
ライターとしての仕事の章では雑誌に連載されていた映画のレビューが載せられている。それほど長いレビューではないのでシンプルなものだが、目の付け所がよく、一つ一つその映画を見たくなるよいレビューである。また自分の生活を映画のテーマと絡ませながらうまく書いているので映画について知るのと同時に彼の生活観や哲学に触れることができる。
 
僕は文章のうまい下手はよくわからないが、それとは関係なく、彼は自分の文章で素直に自分の人間性を出すのが上手だと思う。彼のくだらないものが好きな気持ちや変態性がよくわかるし、それぞれのテーマに対する彼の熱量がそのまま読者に伝わってきているように感じる。しかも偉ぶることなく一人一人のファンと同じ目線から自分語りをしてくれて、親しみもわく。この1冊を読んだだけでだいぶ彼のことを知ることができた気になってしまう。

 

 

働く男 (文春文庫)

働く男 (文春文庫)

 

 

 

>働く男 [ 星野源 ]

価格:734円
(2017/3/4 22:54時点)
感想(23件)

 

 

utsuri9-grhn.hatenablog.com